大学院に入学したらまず履修登録(选课)という壁が立ちはだかります。
一番最初の履修登録は、いろいろと苦労しました。
上手く授業を取るというのは結構大変で、やっぱりいい具合に時間割は組めないようになってるんだなあ。
中国での授業
中国の大学の多くは、二学期制で秋始まり。
大学や学部によって、履修登録開始の時期は様々ですが、多くは学期の一週間前に始まるようです。
私の所属している学部では、一年間の授業をまとめて取るのではなく、学期ごとに履修登録を行います。
秋学期の授業は秋学期前に、春学期の授業は春学期前に履修登録をする必要がありました。
履修要綱を確認しよう
授業を選択する前に、まず学部のカリキュラムを理解しておきます。
卒業に必要な単位を確認しながら、時間割を組んでいこう。
日本の履修要綱にあたる「培养手册(培养方案)」を確認。
ふむ。科目にたくさん種類があるな。公共课、核心课、选修课。一般教養に必修、選択科目ってところか。
必修と選択はさらに、基礎科目と専門科目に分かれてて、それから、卒業には全部で35単位以上が必要なんだな。
あとは、最後の一学期は、授業が取れないのか。ということは最後の学期を計算に入れないようにしないと。
あ、確か先生方から、一般教養の必修科目つまり語学系の授業は、第一学期に取り終えたほうが良いと言われたな。
修論のこと考えたら、やっぱり最初の一年で頑張ってガッツリ履修しておいたほうが良さそうだ。
こんな感じで、簡単に大枠を確認してから、時間割(仮)を組んでみます。
ちなみに、私の学部は、単位に含まれないけど授業一つを受けなければならない補習制度がありました。聴講生として学部の授業を聞くというもので、視野を広げるのが目的だとか。
それから、跨一级课というのがありまして、自分の所属している学部以外の授業を一科目取らなければなりませんでした。
これらを含めると受けなきゃいけない授業はたくさん。
いざ、時間割を組んでみる。
一般教養の授業は、他学部共通の必修科目のため有無を言わずに履修決定。
問題は、自分の学部で開講している専門科目です。
とりあえず、今学期に開講している所属学部の授業を確認してみよう。
えーと。これが、今学期授業の時間割か。
くそ!取ろうと思ってた授業が今学期は開講してないやん…自分の興味ある授業って何故か上手い具合に履修できない謎。
さっきの計算でいうと、必修だけは早めに抑えたいから、手当たり次第に選んでみる。
これと、これとこれ。余裕があれば、選択科目。
開講時間を確認しながら、取捨選択していきます。
なんとなく形になったかな。
そして、僕は途方に暮れる
私にとって、カリキュラムの仕組みを中国語で理解するのは至難の業。とりあえず一人で履修要綱を読んで、時間割を作ってみるもののイマイチよくわからん。
ひとりでできるもん!と思っていましたが、やっぱり周りの助けが必要でした。
先生や先輩たちに組んだ時間割(仮)を見せてはこれで問題がないのか何度も確認。
しつこいくらい何度も履修について聞きます。それでも見逃しがあったので、とにかく確認する作業は怠ってはいけないなと痛感。
そして、意外と重要なのが授業の口コミ。
どんなタイプの先生で、どんな授業をするのかを軽くリサーチしておくと色々便利なことがあるかもしれないです。
もちろん授業内容はシラバスに書いてあります。が、一応先輩や同じ学科の友達に履修登録の相談をしておくと、「この授業は留学生にはきついかも」などの情報を得ることができるかもしれません。
あとは、運を天にまかせよう。
まあどの授業を選ぼうが、始まってしまえば、必死に食らいついていくことしかできないし。
私には、授業方法がなあーとか言っている暇はなく、全授業死んでました。
WEBで登録忘れずに
最後に、指定の履修用HPにログインして申請を行います。
私は、この段階でやられました。
日本の大学の履修は、人気のある授業以外はそこまで急がなくても授業が取れていたので、油断したのです。
さすが中国とでも言えばよいのでしょうか、「已满」の文字がちらほら。
学生の人数が多いためか、登録期間がはじまると多くの授業がすぐに埋まってしまいました。特に実習系の授業は瞬殺。
やっちまった。のんびりしすぎたぞ。
最初は、自分の計画が早くも崩れて泣きそうになったのですが、第一週目の授業が終わった時期からちらほら空きが見られるように。
履修登録は、初回授業を受けたあと変更できるものです。お試し期間を有効に使いましょう。
登録期間中、毎日HPにログインして、定員オーバーで履修できなかった授業のページを眺めていたら、ある日空きがでたので、チャンスを逃すまいと履修ボタンをぽち。
他は、待っても空かなかったので諦めました。
そんなこんなで、バタバタの履修期間が終わり、授業を受けられる準備がやっと整います。
いよいよ授業を受けるんだ
実際に大学院の授業を受けてみた感想はこちらに。
交換留学の授業についても綴っておりますので、興味のある方はどうぞ。
以上