チャイナ発見伝

中国留学生活の「?」と「!」を振り返る

中国で証明写真を撮ってみよう

今回は、中国で証明写真を撮ってみた感想をつづります。

撮影から仕上がりまでを振り返ってみました。

 

大学に提出しなければならない書類の中には、証明写真が必要なものがあります。

そして、やっかいなことにそのサイズは、日本では見たことのない謎規格の場合があるのです。  

 

パスポートサイズの写真しか手元になかった私は、新たに証明写真をとる必要がありました。

 

 

写真館に辿りつくまで

初めて中国で撮る写真。まずは写真館を選んで辿りつくまで振り返ります。

何処可能撮影

とりあえずどこで写真を撮ってもらえるのかリサーチ開始です。

中国に行ったことのあるかたにはお馴染み百度地图で、「照相馆」と検索してみました。

そうすると、大学周辺の写真館がずらりとあらわれます。

ちなみに、写真館でなくともKodacの店舗でも証明写真をとれるらしい。

柯达小店」と検索するとたくさん見つかったのでメジャーなもよう。だだ、口コミを見てみるとあまり芳しくなかったのでやめました。

そんなこんなで、検索すれば写真館はみつかりますが、どこが良いのっかさっぱりわかりません。

そこで、いつもの手です。とにかく、中国人の先輩に聞きます。

毎度ゴミみたいな質問をしても助けてくれて本当にありがとうございます。

留学先でたよれる人がいることがどんなにありがたいことか。

そして、百度地图じゃなくて大众点评という口コミサイトを使えよと言われました。

確かに何で使わなかったんだろう。

 

そして、先輩の手を借りて見つけることができたのが、ここです。

Best U照相馆

大众点评の検索画面

大众点评にログインしていれば、予約ができます。

こんな感じの撮影メニューを選択して購入しておけば、安くて楽ちんということらしい。

撮影メニュー

  しかし、必要なサイズの写真が、このメニューにありませんでした。

なので予約はせず、直接店頭へ行ってみることに。

 

場所不明、迷子

百度地图のナビで写真館まで向かいます。

お散歩かねて歩きで行ってみたら、暑くてかなわん。

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6月でしたが、日本の蒸し暑さを超えてくる湿気でした。

頑張って歩くと百度地图が「ここだよ」という場所にたどり着きます。

雑居ビルがいくつも並んでいるものの、どこに入ればよいのか分かりません。

写真館の住所を確認してみます。このビルか…入口へ。

解体中ぐらいビル全体が暗くて営業してんのか謎すぎる。

ビル案内板(インフォメーションサイン)を探して、Best U照相馆が入っているのか確認しよう。

 

案内板がボロッボロで読めないよ…ここどこ…あってるん…

千と千尋の神隠し(2001)

千と千尋だよ…千尋の気持ちだよ…

 

不安げに辺りを見渡すと、入口の隅にちっさいおじいちゃんがちっさい椅子に座っているのが目に入りました。

 

案内人だ!!

 

知らない人に話しかけるのは怖いです。でも中国ではこの過程をクリアしないと次に進めないことも薄々気づいてます。

汗だくでモジモジしていると

 

!!

向こうから喋りかけてくれた!

 

どこ行きたいん?

 

ということで勇気を出して、

スマホの画像でBest U照相馆のサイトを表示しながら、片言で話しかけました。

 

ココ、場所分カラナイ。

 

相手がヨーダくらいのおじいちゃんであることを忘れていました。

老眼です。何も見えないらしい。

スマホは役に立ちません。

もう一度、言い直しです。

 

写真トル、場所分カラナイ

 

そう告げると、

それなら11階だよ

と教えてくれました。

エレベーター怖すぎ

 

店内潜入成功

やっとこさお店にたどり着きました。

中国あるあるですが、誰が定員で誰がお客さんか分かりません。

「いらっしゃいませ!本日はどういったご用件で?」といった類の案内もありません。

辺りには、オリジナリティ溢れる龙猫の絵が壁一面に描かれていました。

よく見ると、奥で作業している人がいます。

とにかく声をかけてみます。

自分が欲しい写真のサイズを説明すると、「そんなサイズは見たことない」と言われました。

それでも、対応はしてくれることに。ありがたい。

しばらく待っているように言われ、トトロを背にした椅子に座ると、猫の毛だらけでした。

 

ここで猫飼ってんのかよ。ええな。

 

撮影までの流れ

ここからは、写真撮影までの流れについて書きたいと思います。

思っていたより本格的でした。

ムーンプリズムパワー!メイクアップ

待機していると、中へ案内されました。

どうやら髪型や服装など身なりを整えるお時間のようです。

鏡の前に座らされ、スタッフの方がスプレーで髪型を整えたり、眉毛を描いてくれます。

メイクが必要な方は、がっつりメイクをしてくれます。

メイク道具たち

私の他に2~3人女性のお客さんがいたのですが、もうバチボコにメイクしてました。中華メイクは華やかですね。

撮影用だからなのか、通常メイクの3倍くらいのインパクトを感じました。

それから、ジャケットなど衣装を借りることができます。私は、黒Tを着ていたのですが、別に着替えなくても良いかなと思い、そのまま撮影することにしました。  

準備が終わると再び待合の席に戻され、写真撮影の順番が来るのを待ちます。

 

1、2、3,茄子!

呼ばれました。

いよいよ、撮影です。

レフ版もあり、思っていたよりちゃんとしたスタジオになってました。

イスに座り、カメラマンの指示に従います。結構細かくチェックしてくれて、

もう少し右、いやもう少し左!!

のやり取りをたくさんしました。

少し微笑む感じで、まっすぐレンズを見ます。

そこから、7〜8枚パシャパシャ取られた気がします。

 

OK、もうええで

 

と言われあっという間に撮影が終了しました。

また待ち合い室で待機です。

 

意外、ちょうどええ修正

次は、写真の選択です。

カメラマンのお兄さんに、先ほど撮った写真のうちどれが良いか聞かれました。

どれがいいかわからない

と言うと、

これが、一番笑っているから良い

と光の速さで断言してくれました。

日本でよく経験した「どれでも良いとは思うんですが、あえて選ぶならこっち~ですかねぇ~」のやり取りがなくて楽でした。

写真を選び終わると、修正作業になります。

日本の証明写真でも修正はしてくれますが、なぜか顔の表情がキモいまま目キラキラ・肌ツルツル変態紳士の仕上がりになることが多かった私は不安でいっぱいでした。

出典:ゴールデンカムイ11巻

中国と言えば、フォトショバリバリ。超不自然な修正になってしまうのではという不安もあります。

しかし、なんと今回は、その表情の不自然さやキモさが消えていました。

顔が左右対称に補正され、目線も自然な感じで真っ直ぐです。いい感じだ。

 

最後に、修正後の画像を見せてくれ、気になるところがあるか無いかちゃんと聞いてくれました。

仕上がりの確認が終わると、終了です。

 

結果、今まで一番満足のいく仕上がりとなりました。

 

お値段は

今回プリントしてもらったのは、以下の3種類です。

・中国の一般的な証明写真のサイズ2寸(35mmx52mm)

・日本の証明写真のサイズ(40mm×30mm)

・大学指定の謎サイズ

 

中国サイズの証明写真・日本サイズの証明写真は6枚、大学指定の写真は2枚プリントしてもらえました。

これにデジタル画像が付きます。

こちらは、WeChatにデータを送ってくれ、謎にCDデータを焼かれないので便利です。

Wechatに送られた画像データ(イメージ)

 

という感じでお値段は、

メイク+衣装+修正+プリント+画像データ(サイズ3種類)=119元でした。

 

通常は、メイク+衣装+修正+プリント+画像データ付きで、1寸10枚 or 2寸6枚99元となっているようです。

 

2000円ちょっとで、これだけやってくれるとは本当に驚きでした。

日本だと、これだけ色々付くと1万円くらいするき気がします。

私は、かなり満足しました。

 

以上

 

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