中国渡航後の手続きについての体験をまとめました。
中国に渡航したら休む暇もなく、いろいろな手続きをしなければなりません。
今回私は、コロナ禍のオンライン留学を経て、留学生ビザ再開後に渡航いたしました。
初めての大学院留学、学期の途中での入国など、不安要素満載で留学生活をスタートすることに。
異例尽くしで死にそうになりました。
よく言われる基本の準備
留学生活を始めるにおいて特に重要なのが、
携帯電話の契約・銀行口座の開設、それから居留許可の申請です。
居留許可申請中の10日間くらいは、パスポートが手元にありません。
なので、パスポートが必要な携帯電話契約と口座開設が終わった後に申請することが推奨されます。
携帯電話→銀行口座→居留許可
携帯電話契約・銀行口座開設
中国では、QRコード決済が普及しすぎて、むしろこれが利用できないとめちゃくちゃ不便です。
キャンパスを移動するチャリを借りるのも、寮の洗濯機を使うのもQRコード決済が必要。ネットショッピングするのも中国の銀行口座が必要。
このQRコード決済には、中国国内の銀行口座が必須。そして、銀行口座の開設には、中国の携帯電話番号が必須。
といった理由で、留学生は、まず携帯電話の契約をして、その後に口座を開設するのがベストと言われているのです。
携帯電話契約
中国移動(China Mobile)や中国联通(China Unicom)などのキャリアでSIMカードを購入しましょう。
たいていは、学校内にて格安で購入することができるようです。なので、校外の携帯ショップに行くより、学内で契約したほうがお得だそう。
ただ、私は入学時期ではなかったこともあり、学校外のショップでSIMを購入することになりました。
契約の際は、以下2点を持っていきましょう。
- パスポート
- 录取通知书(入学許可書)
中国の詳しい携帯事情については、以下のHPで確認できたので、参考までに。
銀行口座
メジャーな銀行には、中国銀行(Bank of China)、中国工商銀行(ICBC)、中国建設銀行、中国农业銀行があります。
ちなみに私は、中国銀行に行きました。
というのも、上海政府奨学金の振り込みに指定があったからです。校内に中国銀行の支店あり、そちらで手続きすることにしました。
留学生の口座開設は、以下3点があれば大丈夫っぽいです。
- 中国の携帯電話番号+スマホ
- 录取通知书(入学許可書)
- パスポート+X1ビザ(X2ビザの場合は要件が異なるので注意)
校内に銀行の支店がある場合は、なるべくそちらに行くとよいと思います。
留学生の対応になれてる優しいスタッフさんがいる可能性があります。ありがたい。
居留許可申請
居留許可の申請に必要な書類は、日本大使館のHPで確認することができます。
留学の場合は、基本的に臨時宿泊登記・外国籍学生办证申请函・健康証明が必要です。
臨時宿泊登記
外国人は、宿泊先(ホテル・マンション・寮など)で、パスポートを提出して臨時宿泊証明書を発行する必要があります。フロントが手続きしてくれることがほとんどです。
外国籍学生办证申请函
学籍登録をした後にもらえる書類です。私は、学期の途中から中国に来たため、留学生担当窓口にもらいに行きましたが、普通は入学手続きの際にもらえるようです。
健康診断書
中国で指定の保健センターで健康診断を受け、その証明書を取得しなければなりません。
上海に留学する場合、上海国际旅行卫生保健中心にて手続きを行います。
出入境管理局で申請
居留許可の申請に必要な書類が集まったら、居住地の公安入国管理部門で手続きを行います。
ネットで下調べのすゝめ
という感じで中国入国後には、やることがいっぱいです。
正直基本的な情報は、ググればたくさん出てきます。
渡航後の必要手続きについて書いているブログもあるので、色々チェックしておくと役に立つと思います。
例えばこちらのブログでは、分かりやすく復旦大学の交換留学ついて知ることができます。
とは言っても、現地に行ってみないと分からないことだらけです。
でも何も分からないよりマシなので、とりあえず安心するために手当たり次第ネットで情報を集めておくのをお勧めします。
未知は恐怖。
初めての留学のときなんて、渡航日が近づくにつれて、不安がどんどん大きくなって怖くて仕方ありませんでした。
最終的になんで留学しなきゃいけないんだって意味分からん怒りが湧いてたくらいです。
さて手続きできたのか?
ここからは、私の体験を綴ります。実際は、どうだったのか。
下調べをして、手続きの準備はできていたつもりだったのですが、実は全然スムーズにいかなかった。これが、留学か!
これじゃ、口座開設できませんよ
携帯電話の契約を何とか終えた私の次なる目的は、口座開設。
この手続きを終えれば、いろいろと便利になるぞ。快適な留学生活を送れるぞ。
そんな思いを胸に校内の銀行へ向かいました。
まず、係の人にパスポート見せて、留学生であることと口座開設の旨を伝えます。
パスポートを確認されたあと、言われたのが「これじゃダメ。口座は開設できません。」という言葉。
え、なんで。
なんでなんですか!と聞くと、「あなたは居留許可を取得してからじゃないと口座作れない。」と返答が。
聞いてたんと違う!
留学生はX1ビザがあれば大丈夫だと思っていたので、私の計画が崩れました。
現状:携帯電話→口座⇒居留許可→口座
口座がつくれない理由は、入国した時期にありました。
入学の時期をすぎており、なんかX1ビザの特殊効果を発動できなかったようです。
一般に外国人は、居留許可がないと口座開設ができないのですが、私も同じ条件下で手続きするしかないということでした。
口座ができないと何もできません。
居留許可申請にむけて奔走
とりあえず、留学生窓口で必要書類を確認しに行き、居留許可の手続きについてのあれこれを教えてもらいました。
そこからは、急いで居留許可の申請に向けて、校内の色々な窓口を行ったり来たり。
急いで居留許可に必要な書類をそろえます。具体的に何が必要だったかは、別の記事に書いております。⇒私の体験をみる
急ピッチで準備しても、全部書類が揃うまで丸二日かかりました。
しんどい。
健康診断にいたっては、予約して必要書類を持って、一時間弱かけて校外の保健センターまで行かなきゃならない。
めんど。
学籍証明だって、校内の自動証明書発行機を探して発行しなきゃならない。
広大なキャンパスを歩いて、歩いて、走って、歩いて。
シェアサイクル使いたいけど、QRコード決済できないからひたすらに歩くしかない。
迷子になりながら、頑張る私。
えらい。
優しさにふれて
この時点で、入国してからすでに1週間以上が経っております。
その間、学生カードに口座を紐づけすることもできず、食堂も利用できませんでした。洗濯もQRコード決済ができないので使えず。
しかし、たまたま知り合った日本人の学生や研究室の先輩方に事情を話すと、支払いを肩代わりしてもらえることに。本当にみんな親切で、なんとかやり繰りすることができました。
みんな、優しい。感謝。
やっとこさ銀行口座開設へ
銀行窓口での手続きは、簡単でした。
パスポート(居留許可アリ)と入学許可書を見せると直ぐに口座開設の手続きに案内してくれました。
番号札を取って、呼ばれるのを待ちます。
番号が呼ばれ、窓口で手続き開始です。
手続きは全部やってくれるので、気づいたら終わってました。
ということで口座開設までの長い旅の終わりです。
以上
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